日本大百科全書(ニッポニカ) 「テラ・アマタ遺跡」の意味・わかりやすい解説 テラ・アマタ遺跡てらあまたいせきTerra Amata フランス南部、ニース市にある前期旧石器時代の遺跡。1966年に発掘され、重複層に20余りの住居址(し)が確認された。最古のものはミンデル氷期中とされる。その上の砂層中に、原人の足跡と、中心に炉をもつ枝かけ住居址が発掘されている。石器は下部層位では礫(れき)器を主体とし、上部層位になると剥片(はくへん)石器が多くなる。ゾウ、サイ、シカ、イノシシの骨が出土し、この遺跡は約40万年前のものとされる。[山中一郎][参照項目] | 旧石器時代 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例