テリピヌシュ(英語表記)Telipinus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「テリピヌシュ」の意味・わかりやすい解説

テリピヌシュ
Telipinus

ヒッタイト古王国時代の最後の王 (在位前 1525頃~1500頃) 。王朝権力闘争のさなかに王位を奪取し,即位後,無法状態の終止王位継承法確立とに尽力した。テリピヌシュ勅令と呼ばれる法令発布,国家基本法に触れる犯罪を裁く最高法院としての役割を貴族会議 (パンクシュ) に与え,謀殺事件に関しては,国王をも裁判する権限を賦与した。この勅令は,新王国 (前 1400頃~1190頃) の終りまで遵守された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android