テルル化鉛(読み)テルルカナマリ

化学辞典 第2版 「テルル化鉛」の解説

テルル化鉛
テルルカナマリ
lead telluride

普通はPbTeをさすが,Pb2Te3も知られている.【】PbTe(334.80).テルル化一鉛(lead monotelluride)ともいう.天然にもテルル鉛鉱(altaite)として産出する.N2 中,高温でPbとTeとを反応させるか,水溶液中でPb(NO3)2とNa2Teとを反応させると得られる.無色の立方晶系結晶.岩塩型構造.a = 6.34 Å.融点905 ℃.密度8.16 g cm-3.水に不溶.HCl,HClO4,KOH水溶液などに侵されない.半導体で,バンドギャップ0.27 eV.抵抗率p型:5×10-3 Ω cm,n型:9×10-4 Ω cm.半導体材料,光電導体,熱電素子などのほか,IR検出用素子にも用いられる.[CAS 1314-91-6]【】Pb2Te3(797.2).三テルル化二鉛(dilead tritelluride)ともいう.酢酸鉛水溶液にポリテルル化ナトリウムを加えると,Pb2Te3・4H2Oが得られる.水素気流中で加熱すると水を失い,さらに分解してPbTeになる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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