デジタル大辞泉 「熱電能」の意味・読み・例文・類語 ねつでん‐のう【熱電能】 熱電効果がみられる金属または半導体の組み合わせにおいて、一方の接合部の温度を一定に保ち、他方の温度を1ケルビン変えて温度勾配が生じたときの熱起電力の変化。単位V/K 熱電率。ゼーベック係数。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「熱電能」の意味・わかりやすい解説 熱電能ねつでんのうthermoelectric power 熱電率ともいう。2種の異なる金属または半導体AとBを接合して閉回路をつくり,2つの接合点間に温度差 ΔT=T1-T2 を与えると,熱起電力が生じる。材料Aは熱電効果をまったく示さない仮想金属とし,温度差 ΔT=1K を与えたときの熱起電力を材料Bの熱電能 (絶対熱電能) という。実用的には,材料Aに鉛や銅を標準材料として用いたときの熱起電力を用い,これを相対熱電能という。テルル化ビスマス Bi2Te3 ,セレン化ビスマス Bi2Se3 ,テルル化鉛 PbTe ,セレン化鉛 PbSe など重い原子より成る固体が高い値をもつ。p 型テルル化ビスマスの熱電能は +236μV/K に及ぶ。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by