テレゴノス(その他表記)Telegonos

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「テレゴノス」の意味・わかりやすい解説

テレゴノス
Telegonos

ギリシア神話人物オデュッセウスキルケの子で,母の手でアイアイア島で育てられ,成人し素性を知ると,父に会おうとしてイタカに行き,知らずにオデュッセウスと戦って殺してしまい,そのあと未亡人となったペネロペイアとともに父の遺体を持ってキルケのもとに帰り,ペネロペイアと結婚した。キルケは2人を至福者の島に行かせて住わせ,この結婚からイタリアの名祖の英雄イタロスが生れたとされる。

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世界大百科事典(旧版)内のテレゴノスの言及

【オデュッセウス】より

…しかし彼の知謀を愛する女神アテナの援助により身ひとつで故国に帰還,成人した息子テレマコスと再会ののち,留守中ペネロペに言い寄っていた求婚者どもを退治して,妻と王位をわが手に取り戻した。ホメロス以後の伝承によれば,彼には放浪中に魔女キルケとの間にもうけたテレゴノスTēlegonosなる息子があったとされ,のちにこの息子が父を求めてイタケー島にやってきたとき,2人は親子と気づかぬまま闘い,父が子に殺されたという。トロイア戦争【水谷 智洋】。…

※「テレゴノス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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