てんぷら屋(読み)てんぷらや

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

てんぷら屋
てんぷらや

料理職人がてんぷらを揚げ、それを食べさせる店。18世紀末、江戸の夜見世(よみせ)で食べさせたのが始まりといわれ、辻(つじ)売りも行われた。19世紀になると、魚貝類を主にした江戸前の専門店が現れ、客の目の前で揚げるようになった。一般の料理屋や屋台でも供した。料理屋では板前が揚げた。屋台は庶民の日常の総菜として商った。今日も業態の事情はあまり変わっていないが、屋台売りだけはほとんどみられない。[遠藤元男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のてんぷら屋の言及

【てんぷら(天麩羅)】より

…家康のタイのてんぷら中毒死説はこのような巷間の俗説に便乗したもので,文献には〈鯛(たい)をごまの油で揚げ〉と書かれているだけである。
[てんぷら屋の発達]
 てんぷらが江戸の人気を博したのは屋台の食べ物として庶民に歓迎されたからで,天明(1781‐89)ころの黄表紙には点景としててんぷら屋台が登場する。それらの挿絵などからみると材料は串(くし)刺しにされることも多く,今日いう串揚げなどもてんぷらと呼ばれていたらしい。…

※「てんぷら屋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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