テームサイド(その他表記)Tameside

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「テームサイド」の意味・わかりやすい解説

テームサイド
Tameside

イギリスイングランド中北部,グレーターマンチェスター東部の地区。マンチェスターの東約 10km,マージー川の源流テーム川流域を占める。石炭採掘,帽子製造,綿織物が地区の伝統的な産業で,17世紀にさかのぼるデントンの帽子産業は,1920年頃には市の人口の約半数が従事する重要な産業に発展し,アシュトンアンダーラインの織物産業は,当初テーム川の水力を,のち地区内の石炭を利用した蒸気機関動力源として発達した。こうした伝統産業は 1920年代以降衰退し,1959年には最後の炭鉱が閉鎖された。今日では,食品加工,プラスチック,最先端技術など,さまざまな工業が経済を支えている。面積 103km2。人口 21万3700(2004推計)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android