ディスチディア(読み)でぃすちでぃあ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ディスチディア」の意味・わかりやすい解説

ディスチディア
でぃすちでぃあ
[学] Dischidia

ガガイモ科(APG分類:キョウチクトウ科)の多年生つる草。熱帯アジア、オーストラリア、太平洋諸島に約80種ある。温室内で木や岩、ヘゴ材などにつけて観葉植物として利用する。特有の嚢(のう)状葉をつけるので知られる。茎葉を傷つけると乳液を出す。よく栽培されるラフレシアナ種(和名アケビモドキ)は、茎は細く、径2~3センチメートルの円形から楕円(だえん)形の葉を対生するとともに、長さ10~20センチメートルの嚢状でアケビの果実に似た貯水葉を散生する。原産地では乾期にこの貯水葉の水を利用する。またペクティノイデス種(和名フクロカズラ)は、葉は黄緑色、小卵形、肉厚で両端はとがり、のちに5センチメートル×4センチメートルのホタテガイに似た嚢状葉をつくる。壺(つぼ)形の紅色花を葉腋(ようえき)につける。

[植村猶行 2021年6月21日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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