ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ディルク」の意味・わかりやすい解説
ディルク
Dilke, Sir Charles Wentworth
[没]1911.1.26. ロンドン
イギリスの政治家。自由党左派に属し,王政に対し批判的で理論的には共和制主義者。 1868年議会に選出された。外交問題に通じ,80年第2次 W.グラッドストン内閣の外務次官。保守党と交渉し,84年の選挙法改正に伴う選挙区再配分の協約を成立させた。 85年スコットランドの自由党議員 D.クロフォード夫妻の離婚訴訟に,その夫人との関係から共同被告として召喚され,86年2月の第1審では無実の判決が下されたが,同年7月総選挙で落選。さらに第2審で不利な判決を与えられ,政界から退いた。しかし 92年再び下院議員となり労働組合運動の専門家として活躍した。
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