アレキサンダー

百科事典マイペディア 「アレキサンダー」の意味・わかりやすい解説

アレキサンダー

ブランデーベースにした甘口カクテル。ブランデー30ml,クレーム・ド・カカオ15ml,生クリーム15mlをシェーカーに入れ,氷を加えてシェークしてグラスに注ぐ。1863年,のちの英国国王エドワード7世とデンマーク王女アレキサンドラの結婚を記念してアレキサンドラに捧げられたといわれるカクテル。当初は〈アレキサンドラ〉と呼ばれていたが,いつのまにかこの名に変わった。映画《酒とバラの日々》では,このカクテルを勧められた女主人公がやがてアルコール依存症になってゆく。

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飲み物がわかる辞典 「アレキサンダー」の解説

アレキサンダー【Alexander】


カクテルの一種。ブランデー、クレーム・ド・カカオ、生クリームをシェークしてカクテルグラスに注ぎ、ナツメグをふりかける。ショートドリンク。ベースをウォッカに替えるとバーバラに、ドライジンに替えるとプリンセスメアリーになる。食後酒。名は19世紀のイギリス皇太子エドワード(後のエドワード7世)の妻である、アレクサンドラ皇太子妃の名にちなむ。結婚式または戴冠式を記念して献上されたカクテルといわれる。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「アレキサンダー」の解説

アレキサンダー Alexander, Thomas

1843-1933 イギリスの土木工学者。
1843年5月2日生まれ。明治12年(1879)工部大学校の土木工学教師として来日帝国大学令公布により工部大学校が帝国大学になるのに反対して,独立存続を主張したがいれられず19年帰国した。1933年2月1日死去。89歳。スコットランドのグラスゴー出身。ダブリン大卒。

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世界大百科事典(旧版)内のアレキサンダーの言及

【カクテル】より

…酒その他の飲料を2種類以上調合し,さまざまな味や香りを楽しむように作る混合飲料。現在のカクテルはアメリカで創作され普及したもので,名称についてはcocktailつまり雄鶏のしっぽという言葉にこじつけた話がいくつも作られているが,いずれも俗説の域を出ない。カクテルは1920年代にロンドンやパリで流行し,イギリスでは午後のティーの代りにカクテルを飲む習慣ができ,やがて社交の場としてのカクテル・パーティも定着する。…

※「アレキサンダー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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