デクマ(その他表記)decuma

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「デクマ」の意味・わかりやすい解説

デクマ
decuma

ローマ共和政期,属州に課せられた 10分の1税。穀物収穫の 10分の1,果実の5分の1が徴収されローマの国庫に入った。カルタゴのシチリア支配にならったもので,取税人 (プブリカニ ) が徴税請負を行なった。ユリウス・カエサルのときアシア請負契約が廃止され,皇帝アウグスツス (在位前 27~後 14) のときほかの属州でも次第に別の税制に変えられた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android