デトゥーシュ(その他表記)Destouches, André Cardinal

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「デトゥーシュ」の意味・わかりやすい解説

デトゥーシュ
Destouches, André Cardinal

[生]1672.4.2. パリ
[没]1749.2.3. パリ
フランスの作曲家。初め軍務に服したが,のち兵役を離れ A.カンプラの弟子となる。第1作オペラ『イセ』 (1697) で成功を収めた。ルイ 14世に気に入られ,オペラ作曲家として活躍すると同時にオペラ座監督 (1713) ,総監督 (28) ,宮廷音楽の監督などの地位を得た。オペラ以外にはバレエ曲,ソロ・カンタータ (オーケストラ付き) ,教会音楽作品などがある。

デトゥーシュ
Destouches, Philippe Néricault

[生]1680
[没]1754
フランスの喜劇作家。『いばり屋』 Le Glorieux (1732) など,教訓臭の強い作品を残した。

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世界大百科事典(旧版)内のデトゥーシュの言及

【市民劇】より

…これがいわゆる催涙喜劇(お涙頂戴喜劇)comédie larmoyanteである。デトゥーシュDestouches(1680‐1754)やラ・ショッセNivelle de la Chaussée(1691‐1754)などがその代表的な劇作家であった。たとえばラ・ショッセの《メラニードMélanide》(1741)には,喜劇的要素はまったくなく,道徳的な教訓臭が非常に強い。…

※「デトゥーシュ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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