20世紀西洋人名事典 「デビッドギル」の解説
デビッド ギル
David Gill
1843.6.12 - 1914.1.24
英国の天文学者。
元・ケープ天文台長。
アバディーン生まれ。
時計製造業の家に生まれ、物理学者で天文学者であるマクスウェルの授業がきっかけとなり、天文学に興味を持つ。測微尺を用いて恒星の視差測定も試みた。リンゼー卿の私設天文台の建設に協力し、1874年に王立天文学会の援助によりモーリシアス島で金星の太陽面の通過や、1879年大西洋上のアセンション島で火星の観測を行った。1900年までの間に、約50万近い星を含んだ膨大な南天恒星表を天文写真を用いて作成し、同年から喜望峰の王室天文学者に選ばれる。1900年、ビクトリア女王より、ナイトに叙せられた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報