デプデシン

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「デプデシン」の意味・わかりやすい解説

デプデシン

癌化した細胞に作用し,正常に戻す活性をもつ化合物従来抗癌剤が癌の細胞分裂DNA合成を阻害して癌細胞増殖を抑えるメカニズムで作用していたのに対して,デプデシンは DNAが合成される段階の癌細胞に作用し,癌化した細胞を6~8時間という短時間で正常細胞に戻すという新しいタイプの物質である。しかし,血液中ですみやかに分解を受けてしまうことなどから,培養細胞段階のデータのみであり,実際の治療に応用できるか否かは今後の研究による。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む