デュブスケ(読み)Du Bousquet,Albert Charles(その他表記)Du Bousquet, Albert Charles

朝日日本歴史人物事典 「デュブスケ」の解説

デュブスケ

没年:明治15.6.18(1882)
生年:1837.3.25
明治初期の政府お雇い外国人。「ジブスケ」と呼ばれ,「治部助」「治部輔」などと書かれた。フランス人の両親の間にベルギーで生まれる。兵学校卒業後軍人となり,慶応3(1867)年,幕府招聘軍事教官団の一員として来日。日本語を習得し,維新による教官団解散後,通訳としてフランス公使館に勤め,明治3(1870)年兵部省兵式顧問,4年翻訳官として元老院前身である左院に雇用された。以後元老院の国憲按起草の資料などを含め,100以上の法律,軍事などのフランス資料を翻訳したほか,条約改正交渉に関して助言,建議した。9年日本女性田中はよと結婚,3子を儲けた。10年満期解約後も日本にとどまってフランス領事を勤め,東京で死亡。

(長尾龍一)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「デュブスケ」の解説

デュ=ブスケ Du Bousquet, Albert Charles

1837-1882 フランスの軍人。
1837年3月25日生まれ。慶応3年(1867)フランス軍事教官団の一員として幕府にまねかれ来日。駐日フランス公使館一等通訳官などをへて明治政府雇いとなり,フランス法和訳,フランス式軍制の導入につとめた。明治15年6月18日東京で死去。45歳。ベルギー出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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