dental battery
小さな歯が水平・上下方向に何層にも重なって集合し,密集して巨大な1枚の歯のようになったもの。絶滅した植物食恐竜(鳥盤類)の一部にみられる特徴。歯の咬合(こうごう)面は摩耗した平坦な形状をなすが,植物食哺乳類のように水平方向ではなく,ほぼ垂直方向に発達する点が異なる。植物の摂食により歯が摩耗すると,歯根部に控えていた新しい歯に置き換わることで咬合面を維持する仕組み。これは大量の植物を口内で咀嚼(そしやく)するのに適した形質であり,鳥盤類のハドロサウルス科やケラトプス科の恐竜では歯の本数が数百本から数千本に達し,特に発達した咀嚼能力を有していたと考えられる。デンタルバッテリーは,白亜紀中頃から優勢になった被子植物に適応した形質であった可能性がある。
執筆者:平山 廉
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
1 多数の語を集録し、一定の順序に配列して一つの集合体として、個々の語の意味・用法、またはその示す内容について記したもの。語のほかに接辞や連語・諺なども収める。また、語の表記単位である文字、特に漢字を...