とある

精選版 日本国語大辞典 「とある」の意味・読み・例文・類語

と‐ある

連体〙 特に意識しないが、たまたま行き合わせた物事であることを示す。偶然目についた、という気持を込め、連体詞「ある」と同じように用いる。ちょっとした。たまたまそこにある。
太平記(14C後)五「宮をばとある辻堂の内に置き奉りて」
謡曲雲林院(1426頃)「ある夜の夢にとある花のもとに束帯ひ給へる男、紅の袴召されたる女性

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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