改訂新版 世界大百科事典 「トゥビム」の意味・わかりやすい解説 トゥビムJulian Tuwim生没年:1894-1953 ポーランドの詩人。ウッチのユダヤ人銀行員の家に生まれた。第1次世界大戦後の有力な詩人グループ〈スカマンデルSkamander〉に属し,初期には日常語を駆使して都市の風俗を歌ったが,社会への幻滅をしだいに強め,風刺詩《歌劇場の舞踏会》(1936)などを発表。また言語探求の情熱は,異色作品《緑》(1936)などに結実した。フランス,アメリカへの亡命中の大作《ポーランドの花》(1949)もある。ロシア文学の翻訳,詞華集の編纂などのしごとも見のがせない。執筆者:長谷見 一雄 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by