げん‐めつ【幻滅】
[名](スル)期待やあこがれで空想し美化していたことが現実とは異なることを知り、がっかりすること。「幻滅を感じる」「都会生活に幻滅する」
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
げん‐めつ【幻滅】
〘名〙 幻想から覚めて現実にかえってがっかりすること。美化され理想視されていた事柄が幻にすぎなかったことを知らされること。
※幻滅時代の芸術(1906)〈長谷川天渓〉「幻滅の世に彷徨する者を導きて、真正の幻影界に優遊せしむる芸術は、いかなる物なるべきか」
※侏儒の言葉(1923‐27)〈芥川龍之介〉幻滅した芸術家「或一群の芸術家は幻滅の世界に住してゐる」
[補注]中国唐代の仏典(「続高僧伝‐二七・唐偽鄭沙門釈智命伝」に「幻生還幻滅」とある)に見えるが、幻のように消え去るといったほどの意味であり、現代日本語の意味とは必ずしも重ならない。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報