ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トゥプテンギャツォ」の意味・わかりやすい解説
トゥプテンギャツォ
Thub bstan rgya mtsho
[没]1933
チベットのダライ・ラマ 13世。初め親露政策をとったため,1903年イギリス軍のラサ進駐を招き,モンゴルに亡命。いったんアムドに帰ったが,カム地方に対する清の干渉を退け,独立の主張を示すため,08年そこから北京に向った。翌年,ラサに帰ると同時に清軍の追討を受けて 10~12年の間インドに亡命。中華民国成立後も中国の宗主権を否認してチベットの主権回復に努力した。
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