ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トゥマン江」の意味・わかりやすい解説 トゥマン(豆満)江トゥマンこうTuman-gang 中国名はトゥーメン (図們) 江。北朝鮮と中国およびロシアとの国境を流れる川。全長 521km。流域面積1万 513km2。ペクトゥ (白頭) 山の東側に源を発し,北東に流れる。北朝鮮北端のオンソン (穏城) で南東に向きを変えて日本海に注ぐ。流域はチャンパイ (長白) 山脈,ケマ (蓋馬) 高原,ハムギョン (咸鏡) 山脈などが入り組む山地である。おもな支流はソドゥ (西頭) 水,ヨンミョン (延面) 水,フンチュン (琿春) 河など。流域の降水量は少ないが,気温が低いため蒸発量が少なく,流量は多い。沿岸は地下資源に富み,北朝鮮では上流のムサン (茂山) 付近で鉄鉱石,中流のフェリョン (会寧) からアオジ (阿吾地) にかけて褐炭を多量に産出。森林資源も豊富で,上流から中流にかけて筏流しが行なわれる。小型船が河口から 85kmまで航行する。 11月下旬から3月上旬まで 120日以上結氷。ソドゥ水に出力 100万 kWの水力発電所が建設されている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by