旺文社世界史事典 三訂版 「トゥルクメン共和国」の解説
トゥルクメン共和国
トゥルクメンきょうわこく
Turkmen
現在のトゥルクメン地域に8世紀ころトルコ系オグズ族が移住,その後イスラームを受け入れ,11世紀にセルジューク朝を誕生させた。その後,この地域は13世紀にモンゴル帝国,14世紀後半からティムール朝に支配された。さらにウズベク族のヒヴァ・ブハラ両ハン国やペルシアからの侵略を受け,19世紀後半から帝政ロシアの支配下に置かれた。ロシア革命でソヴィエト政権が成立し,自治共和国となったのち,1924年トゥルクメン−ソヴィエト社会主義共和国が成立。翌1925年,ソ連構成共和国の1つとなった。その後,1991年ソ連における八月クーデタ(反ゴルバチョフ−クーデタ)後,10月に国名をトゥルクメニスタンに変更し,同時に独立を宣言。12月末独立国家共同体(CIS)創設協定に調印。1992年3月国際連合に加盟,5月には文字をキリル文字からラテン表記に変更する方針を表明。1995年12月,永世中立を宣言。
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