とう頓(読み)とうとん(その他表記)Ta-dun; T`a-tun

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「とう頓」の意味・わかりやすい解説

とう頓
とうとん
Ta-dun; T`a-tun

[生]?
[没]207
モンゴル,烏丸 (うがん) 族の君長。後漢末,烏丸は4部に分れ,各部の大人は王を称した。とう頓は武略にすぐれ,遼西の烏丸大人丘力居の死 (190~193頃) 後,その大人となり,他の3部を併合して権勢をふるった。しかも漢人十万余戸が国内の戦乱を逃れ,彼の支配下に入って策動したため,これに危険を感じた曹操は,建安 12 (207) 年に烏丸を征討し,とう頓を柳城 (遼寧省朝陽付近) に撃破し斬った。

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