ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トビムシ類」の意味・わかりやすい解説 トビムシ類トビムシるいCollembola; springtail; snowflea トビムシ目に属する昆虫の総称。粘管類ともいう。無翅類のうち最大の群で,大多数は体長2~10mmの微小種である。触角は4~6節。口器は外からは見えないが,咀嚼型である。複眼をもつものと欠くものとがあるが,もつものでもそれぞれが8個以下の個眼から成る。肢の 跗節と脛節は普通融合する。腹部第1節腹面には普通腹管 (粘管) があり,腹端には跳躍器があって,これを屈伸して活発に跳躍する。和名,別名はこれらに由来する。体は軟弱で,腐植に富む土壌中で生活するものが多く,他の食虫性土壌動物の餌となる。おもに腐敗植物質や菌類,地衣類などを食べるが,生きた植物を食べることもあり,ときには温室などの重要害虫になる。日本産は 240種以上。 (→昆虫類 ) 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by