20世紀西洋人名事典 の解説
トマス・エドワード ロレンス
Thomas Edward Lawrence
1888.(1883.説もあり) - 1935
英国の考古学者,探検家,作家,軍人。
北ウェールズ生まれ。
オックスフォード大学卒。
別名アラビアのロレンス。
1910〜14年大英博物館の中東遺跡発掘調査に参加。第一次世界大戦勃発後、カイロのイギリス軍情報部員となるが、トルコ圧制下のアラビア民族の独立運動に共鳴し、メッカの太守フセインの3男ファイサルを助け、アラビア各地でトルコ軍を相手に戦い、「アラビアのロレンス」として称される。終戦後のパリ和平講話条約の会議に参加し、アラビア問題代表顧問を務めるが、政府のアラブ政策に失望して辞任。その後、ロス、ショーの偽名で空軍に勤務、’35年に除隊後、交通事故で死去。彼の生涯は’62年「アラビアのロレンス」として映画化され、また、著書に「知恵の七柱」がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報