20世紀西洋人名事典 の解説
トマス・クレイトン ウルフ
Thomas Clayton Wolfe
1900.10.3 - 1938.9.15
米国の小説家。
ノースカロライナ州アッシュビル生まれ。
ハーバード大学院で劇作術を学び、1929年出版された「天使よ故郷を見よ」は山国の人々の生きざまを生々しく描写した自伝小説であり、この作品によって彼は一躍米国文壇の新星となる。’30年グッゲンハイム奨学金を得、渡欧。翌年帰国、以後ブルックリンに住み創作活動に没頭。’38年講演旅行中に結核を再発して死去し、その有り余る才能を十分に発揮することなく終わった。ほかの作品に「死より朝へ」(’35年)、「かなたの山々」(’41年)がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報