トマスの乱(読み)トマスのらん(その他表記)Insurrection of Thomas

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トマスの乱」の意味・わかりやすい解説

トマスの乱
トマスのらん
Insurrection of Thomas

822~824年スラブ系の軍人トマスが小アジアでイスラム勢力と連合して起したビザンチン帝国内乱。聖像崇敬を支持し,弱者救済を唱えて,アルメニア,スラブなどの非ギリシア系民族を中心に小アジア,トラキア反乱を起した。トマス自身もアンチオキアの総主教より反対皇帝に擁立された。 822~823年首都コンスタンチノープルを攻略するが失敗。 824年皇帝ミカエル2世の意を受けたブルガリア王オモルタグがアルカディオポリスで反乱軍を破り,乱は鎮圧された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む