エウゲニウス2世(読み)エウゲニウスにせい(その他表記)Eugenius II

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エウゲニウス2世」の意味・わかりやすい解説

エウゲニウス2世
エウゲニウスにせい
Eugenius II

[生]?. ローマ
[没]827.8.27. ローマ
ローマ出身の第99代教皇在位 824~827)。司祭枢機卿(→カーディナル)在職中に,教皇パスカリス1世(在位 817~824)の後継者として選出された。824年,フランク帝国(→神聖ローマ帝国フランク王国)の共同皇帝ロタール1世をローマに迎え,ローマ憲章 Constitutio Romanaを受諾した。これは皇帝にローマの支配権を認めるもので,教皇の皇帝への忠誠,ならびにローマの聖職者と貴族の投票による教皇選挙が皇帝の承認に基づくことを規定したものである。エウゲニウス2世はローマ憲章を受け入れたが,教会の教典規律に関する教皇の独立性は守った。また,東方教会におけるイコノクラスム(聖画像破壊運動)の復活に反対した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

関連語 ローマ帝国

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む