トレジャコフスキー(読み)とれじゃこふすきー(その他表記)Василий Кириллович Тредиаковский/Vasiliy Kirillovich Trediakovskiy

日本大百科全書(ニッポニカ) 「トレジャコフスキー」の意味・わかりやすい解説

トレジャコフスキー
とれじゃこふすきー
Василий Кириллович Тредиаковский/Vasiliy Kirillovich Trediakovskiy
(1703―1768)

ロシアの詩人。アストラハンの貧しい僧侶(そうりょ)の子として生まれる。モスクワに出て学び、さらにオランダ、フランスに留学。帰国後科学アカデミーの翻訳官となり、『新簡易ロシア詩作法』(1735)において初めて音節抑揚詩形を提唱、自らもこの理論に基づく頌詩(しょうし)を書いて、ロシア古典主義文学の創始者の1人となった。フランスの通俗小説の翻訳『愛の島への旅』(1730)はロシアで活字となった最初の文学作品で、フランスのフェヌロンの小説『テレマックの冒険』による六韻脚揚抑抑(ダクチル)格の叙事詩『チレマヒーダ』(1766)も後世に大きな影響を及ぼした。

[中村喜和]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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