どぶろく特区(読み)どぶろくとっく

知恵蔵mini 「どぶろく特区」の解説

どぶろく特区

構造改革特別区域(特区)の一つで、構造改革特別区域法に設けられた酒税法特例により特別に酒類の製造・販売を認められた区域の通称。2002年に創設された構造改革特区制度により設けられた。酒税法では年間醸造見込み量が6キロリットル以上の業者に限り酒造の免許取得を認めているが、特区内の農家が自ら造った酒類(濁酒または果実酒)を自ら営む民宿やレストランで提供する場合、あるいは地方公共団体の長がその地域の特産物として指定した果実原料とした酒類(果実酒)を製造する場合などにおいて、年間6キロリットルに満たない量でも酒造免許の取得が認められる。国税庁によると、15年3月までに全国で182のどぶろく特区が認定されている。農家が自ら製造販売する特区のみを「どぶろく特区」と称する場合もあり、その認定数は内閣府によると15年11月22日現在で158件となっている。

(2015-12-4)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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