濁酒(読み)だくしゅ

精選版 日本国語大辞典「濁酒」の解説

だく‐しゅ【濁酒】

〘名〙 にごりざけ。日本酒の一種で、製造原料は清酒と同じであるが、漉(こ)さないので白くにごっている。どぶろく。《季・秋》
※田氏家集(892頃)上・奉餞紀大夫累出判肥、聊因詩酒「蕪詞願我廻青眼、濁酒留君表血誠」 〔嵆康‐与山巨源絶交書〕

じょく‐しゅ ヂョク‥【濁酒】

〘名〙 (「じょく」は「濁」の呉音) 日本酒で、もろみをしぼらないもの。どぶろく。にごりざけ。だくしゅ。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
※俳諧・新撰犬筑波集(1532頃)発句「風寒し濁酒(ヂョクシュ)成りともすいた哉」

にごり‐ざけ【濁酒】

〘名〙 (「にごりさけ」とも) 糟(かす)をこしてない酒。もろみをこしてないか、濾過しただけで滓引(おりびき)していないために白濁している酒。どぶろく。賢人。だくしゅ。にごれる酒。にごり。《季・秋》 〔色葉字類抄(1177‐81)〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「濁酒」の解説

濁酒
どぶろく

「にごりざけ」「だくしゅ」「白馬 (しろうま) 」ともいう。日本酒製法に従って造った (もろみ) をろ過せずに,そのまま飲用する。粗白米を原料とし,粗雑な方法で造られるので,腐敗を起し,乳酸発酵による酸味の強いものがある。

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世界大百科事典内の濁酒の言及

【どぶろく(濁酒)】より

…〈すみさけ(清酒)〉に対する〈にごりざけ〉で,濁醪(だくろう)ともいう。清酒の醸造過程でできる〈もろみ(醪)〉をかす(粕,糟)をこさずに,そのまま飲用に供するもので,〈もろみ(諸味)酒〉ともいい,白濁しているところから〈白馬(しろうま)〉の俗称もある。禅僧一休宗純の《狂雲集》に〈喫酒は必ず濁醪を用ゆべし,肴はすなわちその糟のみ〉と見えるが,よくできたものには清酒とは異なったうまみがある。昭和初年までは営業用の醸造が行われていたが,現在では許可されていない。…

※「濁酒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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