化学辞典 第2版 「ドライディング模型」の解説
ドライディング模型
ドライディングモケイ
Dreiding model
ビュッキ分子模型(Büchi molecular model)ともいう.スイスのA. Dreidingにより考案された玉棒状の分子模型.分子中の原子や電子分布の大きさを省略し,図のように化学結合の長さと方向を棒で示したもの.球と棒をつなぎ合わせると,結合長を40 pm/cm に拡大固定することができ,棒は自由に回転させられる.したがって,結合距離,結合角や立体配座を固定することにより,分子内の相対的原子間距離や分子骨格の形をかなり正確に読みとることができる.シクロヘキサノールの例を図に示す.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報