原子の集合状態における原子核間の距離.原子間距離を求めるには,X線,電子線,中性子線の回折を利用する方法,また簡単な分子については,遠赤外またはマイクロ波領域のスペクトル法などが用いられる.求められた原子間距離の意味は,これらの実験方法によって少しずつ違う.たとえば,X線結晶解析で求められた距離は,その温度での電子密度極大の位置の間の距離である.原子間距離は,それら原子の間にはたらく相互作用によって決まる.結合の性質に応じていろいろな原子の対の原子間距離は,だいたいそれぞれの原子に特有なイオン結合半径,共有結合半径,金属結合半径の和となっている.共有結合の場合には結合次数によっても変化し,結合次数-距離の関係についていろいろな式が提案されている.分子性結晶における分子間距離から,ファンデルワールス半径が与えられ,また水素結合距離についてもだいたいの範囲がわかっている.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
→結合間隔
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…化学結合の長さ,すなわち化学結合で結ばれた二つの原子の原子核間の距離。原子間距離または核間距離ともいう。結合角とともに分子の立体構造や電子状態を検討するうえで重要な量である。…
※「原子間距離」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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