現代外国人名録2016 「ドリスサルセド」の解説
ドリス サルセド
Doris Salcedo
- 職業・肩書
- 現代美術家
- 国籍
- コロンビア
- 生年月日
- 1958年
- 出身地
- ボゴタ
- 学歴
- ホルヘ・タデオ・ロサノ大学,ニューヨーク大学大学院(彫刻)
- 受賞
- ヴェラスケス造形芸術賞〔2010年〕,ヒロシマ賞〔2014年〕
- 経歴
- 南米コロンビア出身で、政府と野党、左翼ゲリラや麻薬組織による紛争が続いたことから、暴力や差別の現場に立ち、その痛みを伝えるインスタレーション(空間展示)に取り組む。1980年代初めに渡米し、ニューヨーク大学大学院で彫刻を学ぶ。その後、コロンビア国立大学で後進の指導にあたりながら制作活動を続ける。’90年代前半からベネチア・ビエンナーレなどの国際美術展に参加し、国際的な評価を得る。2007年には、ロンドンのテート・モダンの床に167メートルにわたる亀裂をつくり出したインスタレーション「シボレス」で、その名を世界に知らしめる。2014年現代美術の分野で平和に貢献したとして広島市よりヒロシマ賞を受賞。他の代表作に、「プレガリア・ムーダ(沈黙の祈り)」「二つの都市建築物の間に積み上げらえた1550個の椅子」など。2015年2月からニューヨーク、ロサンゼルスを巡回する大規模な回顧展を開催。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報