ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドルニエ」の意味・わかりやすい解説
ドルニエ
Dornier, Claudius
[没]1969.12.5. スイス,ツーク
ドイツの航空工学者,航空機製造事業家。ミュンヘン工科大学卒業。 1910年ツェッペリン飛行船会社に入社,構造力学の専門家として,フェルディナント・ツェッペリンの知遇を得た。 1911年全金属製飛行機を製作。 1914年フリードリヒスハーフェンでドルニエ飛行機製造会社を設立。第1次世界大戦後は飛行艇の建造に励み,1929年当時最大の飛行艇 Do-Xを建造した。その後,陸上機でも,Do-17 (双発爆撃機) のような傑作を生み出した。第2次世界大戦後は一時スペインに移り,のちにドイツに帰って航空機の開発に努力し,軽多目的輸送機 Do-27,短距離離着陸機 STOLの Do-31などを発表するとともに,垂直離着陸機 VTOLやヘリコプタなども手がけた。
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