日本大百科全書(ニッポニカ) 「ドレーム」の意味・わかりやすい解説 ドレームどれーむTristan Derème(1889―1941) フランスの詩人。カルコらとともにファンテジストとよばれる感覚的詩風のグループを形成する。処女詩集は『感情的イロニー』(1910)で、代表作は『金いろに光る茂み』(1922)。パリを舞台に、近代社会からはみ出す人々の生活を空想と皮肉まじりに歌うが、その詩法はむしろ伝統的に抑制されたもので、凝った音韻の響きが美しい。[安藤元雄] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例