詩法(読み)しほう(英語表記)L'Art poétique

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

詩法
しほう
L'Art poétique

フランスの詩人,批評家ニコラ・ボアロー韻文による詩論。 1674年刊。ホラチウスに拠り,自然,理性,古代,芸術的完成に対する崇拝を唱え,古典主義文学の美学を不動のものとした。フランス革命にいたるまで,文学の法典として君臨し,近隣ヨーロッパ諸国にも多大の影響を与えた。

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デジタル大辞泉の解説

し‐ほう〔‐ハフ〕【詩法】

詩を作る方法。
[補説]書名別項。→詩法

しほう【詩法】[書名]

《原題、〈フランス〉L'Art poétiqueボワローによる詩論。1674年刊。古典主義の文学的理想を説く。

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世界大百科事典 第2版の解説

しほう【詩法】

詩学が韻文芸術の本質を論じ,さらには現在文学と呼ばれるフィクション,つまり散文の小説をも扱うのに対し,詩法は韻文の作り方を扱う。詩法は各国語の韻律イントネーションアクセントによって規定されている。とくに音節の数,詩句1行内の韻律,語のアクセントによる配列,そして脚韻が主要な韻律要素であるが,各国語の性質によりこれらの一部のみを要素とすることがある。日本語は音節のみで韻文を作り,5・7あるいは7・5が基本になるが,英語ではアクセントの配置による強弱の韻律(例,アイアンバス)と韻とがそれに加わる。

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世界大百科事典内の詩法の言及

【詩学】より

…〈詩〉あるいは〈詩〉の創作にかかわる研究・分析・論考をさす言葉。ただしここでいうところの〈詩〉とは,狭い意味でのいわゆるばかりではなく(このような比較的狭い範囲のものを扱う場合には,〈詩法〉〈詩論〉の用語もしばしば用いられる),文学一般,さらにロシア・フォルマリズムの登場以後の現代においては,まったく違う視座から,芸術全般,文化全般をも含むものとなっている。そのような意味での今日における詩学とは,文化の,あるいは文化の創生にかかわる構造,あるいは〈内在的論理〉とでもいうべきものの解明の学になっているといってもよかろう。…

※「詩法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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