ナガドロムシ

改訂新版 世界大百科事典 「ナガドロムシ」の意味・わかりやすい解説

ナガドロムシ (長泥虫)

甲虫目ナガドロムシ科Heteroceridaeの昆虫の総称。成虫の体はやや長方形で,背面が平たい。触角は太く短く,雄の大あごは扁平で大きい。前・中脚の脛節(けいせつ)は扁平でとげを櫛(くし)状に並べる。跗節(ふせつ)は4節からなる。体長3~4mmの小型種が多い。英名はvariegated mud-loving beetle。その名のように成虫,幼虫は水辺の泥や砂にすむことで知られる。タテスジナガドロムシHeterocerus fenestratusは日本各地,シベリア,ヨーロッパにも分布し,成虫は5月ころから田のあぜの泥の上などに見いだされる。夏はしばしば明りに飛来する。暗褐色の体に黄赤色の紋があり,短毛を密生する。体長2.5~4.5mm。なお,かつてナガドロムシと命名されていた種は本種と同一種である。近縁のヒラタドロムシMataeopsephenus japonicusはヒラタドロムシ科Psephenidaeに属し,幼虫は川底の石に付着している。黄褐色で円形,その形態から英名はwater-penny beetle。主として流水中の藻類を食べる。
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