日本大百科全書(ニッポニカ) 「ナガハナノミ」の意味・わかりやすい解説 ナガハナノミながはなのみ / 長花蚤 昆虫綱甲虫目ナガハナノミ科Ptilodactylidaeの昆虫の総称。熱帯域に多いが温帯にも分布し、およそ300種ぐらい知られている。日本からは約20種の記録がある。中形から小形の甲虫で、舟形ないし長卵形で背面は膨れるが、多少平たく、黄褐色から黒色の色彩のものが多い。触角は長くて雄では第三節以降の各節から分枝を出し、雌では糸状ないしのこぎり状。川辺や湿った森林の付近の葉上にみられ、ときには花にくるほか、夜間灯火にもくる。幼虫は水生のものと朽ち木にすむものとがある。[中根猛彦] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例