ナッサウ公国(読み)ナッサウこうこく(英語表記)Herzogtum Nassau

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナッサウ公国」の意味・わかりやすい解説

ナッサウ公国
ナッサウこうこく
Herzogtum Nassau

ウィースバーデンを首都とする,北西ドイツの小領邦。ナッサウ家は 15世紀に,ネーデルラントや南フランス (オランジュ) にも領土を獲得し,オランニェ=ナッサウ家からは,独立戦争時代のオランダ総督 (オランニェ公) ,名誉革命でイギリス王となったウィレム (ウィリアム3世 ) らが出ている。主流をなすワルラム系のナッサウ家は,1803年にライン川左岸の領域をフランスに併合された代償としてライン川右岸にいくつかの新領域を与えられ,ナポレオン1世の保護下に 06年ナッサウ公国を支配することとなった。 18年に自由主義的憲法が制定され,66年プロシア王国に併合された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

スキマバイト

働き手が自分の働きたい時間に合わせて短時間・単発の仕事に就くこと。「スポットワーク」とも呼ばれる。単発の仕事を請け負う働き方「ギグワーク」のうち、雇用契約を結んで働く形態を指す場合が多い。働き手と企...

スキマバイトの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android