なば(読み)ナバ

デジタル大辞泉 「なば」の意味・読み・例文・類語

な‐ば

[連語]《完了の助動詞「ぬ」の未然形接続助詞「ば」》
…てしまったならば。「冬来たり―春遠からじ」
潮干―またも我来む」〈・三七一〇〉
確かに…ならば。
「心だにまことの道にかなひ―祈らずとても神や守らん」〈都鄙問答・二〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「なば」の意味・読み・例文・類語

な‐ば

(完了の助動詞「ぬ」の未然形「な」に接続助詞「ば」の付いたもの) 事柄が完了したときを予想し仮定する。…てしまったら。
万葉(8C後)三・三九九「妹が家に咲きたる花の梅の花実にし成名者(なは)かもかくもせむ」

なば

〘名〙 茸(きのこ)異名。〔名語記(1275)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android