なびなび

精選版 日本国語大辞典 「なびなび」の意味・読み・例文・類語

なび‐なび

  1. 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる )
  2. のびのびとして、感じのやわらかなさま、流麗なさまを表わす語。〔名語記(1275)〕
    1. [初出の実例]「又、音曲において、節かかり美しく下りて、なひなひと聞こえたらんは」(出典:花鏡(1424)幽玄之入事)
  3. こまごましていないさま、曲折を尽くしていないさま、鷹揚(おうよう)なさまなどを表わす語。のびのび。
    1. [初出の実例]「初心にては、二字題などのなひなひとしたるにて読みつきたるがよき也」(出典:正徹物語(1448‐50頃)下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android