ナマク湖(読み)ナマクこ(その他表記)Daryacheh-ye Namak

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナマク湖」の意味・わかりやすい解説

ナマク湖
ナマクこ
Daryacheh-ye Namak

イラン北部,マルカジー州にある沼沢地と塩湖テヘランの南約 110km,コム・マシレエ盆地に位置する。面積 1500~2000km2湖水は北はエルブールズ山脈系,西はアラークなどの山地より補給されるが,涸れ川 (ワディ) が多く一定しない。黄色の砂地の先には白の塩 (ナマク) が浮び,その下に黒色土地がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ナマク湖」の意味・わかりやすい解説

ナマク湖
なまくこ
Daryācheh-ye Namak

イラン中北部の塩湖。テヘラン南方のカビール砂漠西端に位置する。湖水面積は季節により大きく変化する。ナマクは塩の意で、ザーグロス、アルボルズ両山脈から流れ込む岩塩を溶かした水がここで蒸発し、湖の周辺に純粋の塩の層を形成することからこの名がある。

[香川優子]

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