なまよみの(読み)ナマヨミノ

デジタル大辞泉 「なまよみの」の意味・読み・例文・類語

なまよみ‐の

[枕]甲斐かひ」にかかる。語義・かかり方未詳
「―甲斐の国」〈・三一九〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「なまよみの」の意味・読み・例文・類語

なまよみ‐の

  1. [ 1 ] 地名「甲斐(かひ)」にかかる。語義・かかりかた未詳。
    1. [初出の実例]「奈麻余美乃(ナマヨミノ) 甲斐の国 うち寄する 駿河の国と」(出典万葉集(8C後)三・三一九)
  2. [ 2 ] 〘 連語 〙 転じて、枕詞ふうな修飾語として「腕(かひな)」や「かひなし」にかかる。
    1. [初出の実例]「悔めど泣ど奈麻与美(ナマヨミ)の、腕(かひな)も肩も嫌なく」(出典:狐の裁判(1884)〈井上勤訳〉三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android