ナンヨウダカラ(その他表記)Cypraea aurantium; golden cowrie

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナンヨウダカラ」の意味・わかりやすい解説

ナンヨウダカラ
Cypraea aurantium; golden cowrie

軟体動物門腹足綱タカラガイ科。殻長 8cm,殻左右径 5.8cm,殻背腹径 5cm。殻は内巻き状で螺層は小さく滑層でおおわれ,背面は丸くふくらむ。殻表は平滑で光沢があり,橙黄色であるが,腹面はやや平らで白色,狭い殻口の歯は橙色。殻色からコガネダカラ,アカダカラの別名がある。フィジーフィリピン諸島など,熱帯太平洋海域に分布することから南洋宝貝と呼ばれたが,近年沖縄にも分布することがわかった。水深5~20mのサンゴ礁にすむ。フィジー諸島では,この貝で身を飾ることは首長特権とされていた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む