20世紀西洋人名事典 「ニコラスド・スタール」の解説
ニコラス ド・スタール
Nicolas De Staël
1914 - 1955
フランスの画家。
ペテルスブルグ生まれ。
ペテルスブルグの貴族の家系に生まれ、革命後1911年に、一家でポーランドに亡命した。’22年両親の死後ブリュッセルに送られ、裕福なロシア人夫妻に養育され、’33年ブリュッセルの王立美術アカデミーで学んだ。第二次大戦勃発と共に外人部隊に入り、’40年除隊、’43年パリに戻り、’48年フランス市民権を取得。’42年ごろから抽象画家として出発し、広く欧米の画壇で高く評価されていたが、41歳で南仏アンチーブで自殺した。代表作に「アグリジェント」(’53年)、「チューリヒ美術館」等がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報