ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ニシキテッポウエビ」の意味・わかりやすい解説 ニシキテッポウエビAlpheus bellulus 軟甲綱十脚目テッポウエビ科。体長約 4cm。黄白色地に紫褐色の不規則な縞模様がある。紀伊半島沿岸から沖縄県にかけての水深 1~5mの砂泥底に巣穴を掘って生活しているが,この穴にはダテハゼが同居している。ダテハゼは巣穴の周辺に外敵が近づくと尾を振ってニシキテッポウエビに知らせ,一方ニシキテッポウエビは触角でダテハゼに触れており,ダテハゼよりも遠くへ行くことは決してない。このようなハゼ類との共生関係は,インド西太平洋海域に広く分布するジブチテッポウエビ A. djiboutensis などでも観察されており,同居の相手としてはダテハゼのほか 7~8種のハゼ類が知られている。(→甲殻類,十脚類,節足動物,軟甲類) 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by