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沖縄県 おきなわ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

沖縄〔県〕
おきなわ

面積 2281.12km2
人口 143万3566(2015)。
年降水量 2040.8mm(那覇市)。
年平均気温 23.1℃(那覇市)。
県庁所在地 那覇市
県木 リュウキュウマツ(→マツ)。
県花 デイゴ。
県鳥 ノグチゲラ

南西諸島中ほぼ南半分の沖縄諸島宮古諸島八重山諸島などの約 160島からなる県。北端は鳥島(→硫黄鳥島),南端は波照間島,西端は与那国島でタイワン(台湾)島と相対し,全体として弧を描いて散在する。東端は琉球海溝を隔てて約 360km離れた太平洋上の大東諸島。島々の地形は「高島」と「低島」に分けられる。石垣島西表島久米島のように山地をもつ島が高島で,宮古諸島,黒島竹富島など低平な台地状の島が低島である。沖縄島は北部に山地があり,うるま市以南は低島型。海岸にはサンゴ礁が発達し,紺青の海と白浜が特徴。全体に亜熱帯気候で冬でも東京,大阪の 4~5月の気温。年間降水量は約 2300mmと多い。7月からの台風シーズンに備えて建物などの周囲には石垣,ブロック塀,屋敷林などがめぐらされ,家屋も堅固な造りでブロック建築が目立つ。15世紀頃中国との朝貢貿易で活気づき,那覇泊港には大和船の往来も盛んであった。南蛮貿易,中国貿易で富裕になったが,ポルトガル,スペインの東洋進出などの影響を受けて衰退。慶長14(1609)年薩摩藩に征服されてからは多額の税を課せられ,中国貿易の利潤を吸い上げられて苦しんだ。明治5(1872)年琉球王国(→琉球)から琉球藩となり,1879年琉球藩から沖縄県となる。第2次世界大戦末期にアメリカ軍が上陸,激しい戦闘により県民に多くの犠牲者を出したうえ占領(→沖縄の戦い)。1951年サンフランシスコ条約(→対日講和条約)によってアメリカ合衆国の統治下に置かれた。アメリカの軍事的戦略拠点とされ(→在日アメリカ軍),経済は基地に依存し,第3次産業が肥大化した。巨大な基地存在の矛盾は本土復帰運動を高揚させ,1972年日本への復帰を果たした(→沖縄返還)。3次にわたる沖縄振興開発計画にもかかわらず,産業開発の立ち遅れが課題。西表石垣国立公園慶良間諸島国立公園やんばる国立公園沖縄海岸国定公園および沖縄戦跡国定公園久米島県立自然公園伊良部県立自然公園があり,亜熱帯という気候条件や独特の伝統文化と相まって,観光産業の伸びが著しい。戦跡にひめゆりの塔(→ひめゆり部隊),健児の塔などがあるほか,摩文仁丘(まぶにがおか)に各都道府県の慰霊塔が立ち並び,1995年記念碑「平和の礎(いしじ)」が除幕された。1996年にいたってようやく基地の整理縮小の動きが緒についた。2003年那覇空港ターミナルと首里汀良町を結ぶ沖縄都市モノレール(ゆいレール)が開通したが,県内交通は自動車に大きく依存する。県外および県内主要島とは航空機と船舶で結ばれている。

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デジタル大辞泉の解説

おきなわ‐けん〔おきなは‐〕【沖縄県】

沖縄

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日本の地名がわかる事典の解説

〔沖縄県〕沖縄〈県〉(おきなわ〈けん〉)


日本列島の南西端に位置し、南西諸島南半部の琉球(りゅうきゅう)諸島を占める県。
沖縄諸島と先島(さきしま)諸島に大別される。西は東シナ海に臨んで中国大陸に対し、東は太平洋に面する。西端の与那国(よなぐに)島は国境線を挟み約100km離れた台湾(たいわん)に対する。古くは琉球王朝を確立して独自の文化圏を築き、第二次世界大戦では最後の激戦地となった。第二次世界大戦後はアメリカに占領され、1972年(昭和47)に返還されたが、まだ多くの米軍基地がおかれている。観光業をはじめとする第三次産業の比重が84%ときわめて高い産業構造をもつ。人口142万2938。面積2276.49km2。人口密度625.06人/km2。管轄市町村は11市11町19村。県庁所在地は那覇市。県花はデイコ。
歴史を見ると、沖縄の歴史は旧石器時代から12世紀ごろまでを先史時代と称し、沖縄独自の時代区分が適用される。石垣(いしがき)島の洞窟からは旧石器時代のものと推測される人骨が発見されている。先史時代には九州地方や中国の影響を受けたとされるが、鉄器の使用・稲作の開始時期は九州・本州とは大きくずれる。12世紀後半からは集落内部で階級分化が進み、按司(あんじ)とよばれる支配層が発生。按司同士の勢力抗争が続いた三山鼎立(ていりつ)時代を経て、1429年にこれらを統一した尚(しょう)氏が琉球王国を形成。日本・中国・朝鮮・南海諸国などとの中継貿易で繁栄し、中央集権的国家を確立した。1609年(慶長(けいちょう)14)に薩摩(さつま)藩の島津(しまづ)氏が征服。王国として中国への進貢貿易を続ける一方で、政治的支配を薩摩藩から受ける形となった。明治政府は1872年(明治5)に琉球藩をおき、1879年には軍事力により王宮首里(しゅり)城を明け渡させ、沖縄県設置を宣言。これで琉球王国は滅亡し、明治政府の統治下に組み入れられた。第二次世界大戦中は国内唯一の地上戦(沖縄戦)が行われ、戦後はアメリカ軍政下におかれた。一時は琉球政府を設立したが、長年に及ぶ祖国復帰運動が実り、1972年(昭和47)に日本に復帰した。しかし、県面積の約1割を米軍基地が占め、大きな社会問題となっている。
地勢を見ると、北東部の沖縄諸島と南西部の先島諸島に二分される。沖縄諸島は沖縄島と、その西に浮かぶ慶良間(けらま)列島を中心に伊平屋(いへや)島・伊是名(いぜな)島・粟国(あぐに)島・久米(くめ)島などからなり、本島のはるか東方に南北の大東(だいとう)島・沖大東島が浮かぶ。先島諸島は東の宮古列島と西の八重山(やえやま)列島、東シナ海に浮かぶ尖閣(せんかく)諸島からなる。南北約400km、東西約1000kmの県域に約160の島々が点在。最大の沖縄島は総面積の52%を占め、人口の87%が集中する。気候は、高温多雨の亜熱帯性気候を呈し、那覇市の年平均気温は22℃以上に達する。年平均降水量は2037mmで、毎年多数の台風が来襲。
産業は、農業では、粗生産額の約5分の1を基幹作物のサトウキビが占める。ゴーヤーなどの野菜やパイナップル・茶・葉タバコ・薬用作物の栽培、養豚・養鶏・肉牛飼育などの畜産も行われ、サトウキビに頼った従来の構造が転換されて多様化が進む。第二次産業では公共投資・住宅建設投資による建設業が柱。工業は製糖を中心に特産の泡盛(あわもり)やビールなど食品製造の比重が大きい。観光収入は県全体の約3分の1を占め、近年は韓国・台湾・中国からの観光客の増加が目立つ。伝統工芸品では、琉球絣(がすり)・久米島紬(くめじまつむぎ)・紅型(びんがた)などが有名。工業製品出荷額は全国最下位だが、2002年(平成14)以降、法人税優遇措置を掲げた3つの経済特区(特別自由貿易地域・情報通信産業特別地区・金融業務特別地区)と2つの地域制度(情報通信産業振興地域・産業高度化地域)による企業誘致を進め、那覇空港を航空貨物基地とした加工交易型産業の育成を図る。
観光では、珊瑚礁(さんごしょう)、白砂、熱帯魚の群れに代表される典型的な南国風景が展開する。なかでも八重山列島は石垣や民家建築など独特の人文景観が展開され、西表(いりおもて)島・石垣島周辺は西表石垣国立公園に指定されている。沖縄島南部の沖縄戦跡国定公園には、ひめゆりの塔や平和祈念資料館などがある。また、那覇市の首里城跡・玉陵(たまうどぅん)・識名園(しきなえん)、国頭郡今帰仁(なきじん)村の今帰仁城跡などは、2000年に琉球王国のグスク及び関連遺産群として世界遺産(文化遺産)に登録された。国の重要無形民俗文化財に指定されている民俗芸能として、安田(あだ)のシヌグ、伊江(いえ)島の村踊、西表島の節祭(しち)、小浜(こはま)島の盆(そーら)・結願祭(しちい)・種子取祭(たなんどぅる)の芸能、竹富(たけとみ)島の種子取(たんどり)、多良間(たらま)の豊年祭が各島に伝わるほか、風俗習慣に宮古島のパーントゥ、国頭郡大宜味(おおぎみ)村の塩屋(しおや)湾のウンガミがある。沖縄県には毎年約600万人の観光客が訪れる。
石垣市
糸満市
浦添市
うるま市
沖縄市
宜野湾市
国頭郡
島尻郡
豊見城市
中頭郡
名護市
那覇市
南城市
宮古郡
宮古島市
八重山郡

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事典 日本の地域ブランド・名産品の解説

沖縄県

沖縄地方に位置する県。広大な海域に沖縄本島をはじめとする大小約160の島々からなる島嶼県。日本で唯一亜熱帯地域に属し、温暖な気候に恵まれる。観光業のほか、近年は情報通信産業も盛ん。県花は、デイゴ。県木は、リュウキュウマツ。県鳥は、ノグチゲラ。県魚は、タカサゴ(方言ではグルクン)。

[沖縄県のブランド・名産品]
石垣牛 | 石垣の塩 | うこん | 海ぶどう | 沖縄からしな | 沖縄黒糖 | 沖縄そば | 沖縄もずく | 喜如嘉の芭蕉布 | グルクン | サーターアンダーギー | シークヮーサー | 首里織 | ちんすこう | 壺屋焼 | 豆腐よう | パイナップル | 南風原花織 | 本場久米島紬(久米島紬) | 宮古上布 | 八重山カズラ | 八重山かまぼこ | 八重山交布(グンボウ) | 八重山上布 | 八重山ミンサー | 与那国織 | 読谷山花織 | 読谷山ミンサー | 琉球泡盛 | 琉球絣,琉球かすり | 琉球漆器 | 琉球びんがた | 琉球焼

出典|日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について | 情報

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