最新 地学事典 「ニッケル孔雀石」の解説
ニッケルくじゃくせき
ニッケル孔雀石
glaukosphaerite
化学組成(Cu, Ni)2(CO3)(OH)2の鉱物。単斜晶系,空間群P21/a 格子定数a1.2061nm, b0.9365, c0.3135, β98.09°, 単位格子中4分子含む。微細な繊維状結晶の球状集合。緑色,半透明,亜ガラス~絹糸光沢。のびの方向(c軸)に平行な劈開が良好。硬度3~4,比重3.8。薄片では緑色,屈折率α1.69,β~γ1.83, 二軸性負。亜鉛孔雀石グループの一員で,少量のMg, Coを含む。オーストラリア,Kambaldaなどのニッケル鉱床の酸化帯に含ニッケルマグネサイト・パラアタカマ石・石膏・ゲーサイトなどを伴う。日本では愛知県新城市中宇利鉱山からマックギネス石などとともに少量産出。英名は「青緑色」と外観の「球状」を意味するギリシア語に由来。
執筆者:松原 聰
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

