知恵蔵mini の解説 ニホンライチョウ復活計画 中央アルプスで絶滅したとされていたニホンライチョウの生息を復活させる環境省の計画。国の特別天然記念物であるニホンライチョウは、ライチョウの中で最も南に分布する日本固有の亜種で、中央アルプスにも生息していた記録が残っている。同地域での個体群は絶滅したとされていたが、2009年に中央アルプスの白山で70年ぶりにメスの個体1羽が生息していることが確認されたが、2016年以後には確認できなくなった。その後2018年11月、登山者が木曽駒ケ岳周辺で撮影したライチョウの写真が立て続けに環境省に寄せられ、保護事業計画を進めることとなった。20年には卵の人工孵化や北アルプスの19羽の親子を中央アルプスに移送するなどの事業が行われた。環境省は、5年ほどかけて中央アルプスのライチョウの生息数を100羽まで増やすことを目指している。 (2021-1-14) 出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報 Sponserd by